プラスチック米の見分け方あるの?米の値上がりの影に隠れる危険性
米の価格が止まらず上昇中というニュース、目にした方も多いですよね。
出典:毎日新聞
「備蓄米」の店頭販売が始まったことで価格が下がるのでは?と見られていましたが、結局お米の値段は下がらず…じわじわと上がっている状態”。
価格高騰だけでなく、
「お米の販売制限と抽選始まった」
「いつもの銘柄が売っていない」
「棚が空っぽだった」なんて声も、SNSや口コミでじわじわ広がっており、夏前には再び米が品薄になりそうな気配が漂ってきています。
今年は、昨年令和の米騒動があったせいか、お米を注視している人も多く、ちょっとした驚きや不安が、静かに広がっているように感じます。
そうした中で、お米を大量に仕入れる必要がある飲食店や食品メーカーでは、“どうやって安くて見栄えのいいお米を確保するか”が大きな課題になっています。
質も大事だけど、コストも削れない。
でも、見た目も味も一定以上じゃないとお客さんに出せない。
そんなギリギリの中で、現場は試行錯誤…

実は最近、SNSでもこんな声が増えてきているんです。
といった感じで、こういった投稿はSNSを見ていると日に日に増えている印象。
「同じお店で買ってるのに、前と味が違う気がする」
そんな微妙な変化を感じ取っている人が、少しずつ増えているように思います。
もちろん、味の感じ方は人それぞれなので、すべてが「劣化」とは限りません。
でも、食品業界の現場がコストや安定供給のプレッシャーにさらされている中で、“少しずつ質が変わってきている”ことは、あっても不思議ではありません。
動画はこちら↓
プラスチック米の見分け方あるの?
そして、この「見た目は変わらないけど、味がなんか違う…」という違和感の背景にある一つの選択肢として上がるのが…
精米改良剤(せいまいかいりょうざい)と呼ばれる存在。
これは、お米にツヤを出したり、割れを減らしたり、匂いを抑えたりするために使われるもので、古くなったお米を、まるで“新米風”にリメイクする役割を持っています。

その中に含まれる代表的な成分が、プロピレングリコール。
ちょっと難しそうな名前ですが、実は身近なものにも広く使われています。
医薬品、化粧品、食品添加物など、あらゆるところに使われていて、別名では「液体プラスチック」とも呼ばれることがあります。
基準内の使用であれば“安全”とされていますが、それが毎日のごはんに使われていると聞くと、やっぱりちょっと気になりますよね。
しかも厄介なのが、この精米改良剤を使ったお米――
見た目では一切わからないという点。

見分け方はありません‼
むしろツヤツヤしていて、パッと見は“いいお米”に見えてしまう。
これが、判断を難しくしています。
「じゃあ成分表示を見ればいいのでは?」と思いますよね。
でも、実はそれもできません。
なぜなら、精米改良剤は「加工助剤」という分類にされていて、表示の義務がありません。
というのは、食品を加工する際に使っても、最終的に製品には“ごく微量しか残らない”とされるもの。
だから、表示しなくてもいいというルールになっているんですね。
つまり、私たちは知らないうちに、加工されたお米を食べているかもしれないというわけです。
今まで食べているお米がどんどん高くなっているため、どうしても安さだけに目が行きがちですが、
今のこの物価高の昨今、逆に安いものには何かしらの理由があるということだけは、頭の片隅に置いておいた方が良さそうです…
「見た目はキレイ」「値段も手ごろ」なお米があったとして、その裏には、古米の再利用や、加工助剤による見た目の調整といった工程があるかもしれません。
もちろん、家計が厳しい中で「安く買いたい」というのは当然の感覚。
私自身も、特売や割引シールをチェックしない日はありません。
でも、価格だけで判断してしまうと、知らないうちに健康を犠牲にしてしまっているかもしれません。
プラスチック米を避けるために知っておくべきポイント
では、どうやって“より安心できるお米”を選べばいいのか、知っておくべき4つのポイントをご紹介していきます。
加工食品や業務用の“使用形態”に注目する
コンビニのおにぎり、冷凍チャーハン、パックごはんなど――
これらはいずれも、炊飯後の再加熱・冷却・保管を前提とした製品です。
そういった製品では、粒が崩れないことや、長持ちすること、見た目がいつでもキレイであることが求められます。
そのため、こういった用途向けには精米改良剤が使われやすいという傾向があります。
とはいえ、備蓄に便利なパックごはん。
安心して食べられるものを備蓄するなら、結わえるの寝かせ玄米ごはんパック がおすすめです。
美味しいのはもちろん、身体に優しく栄養価の高い国産・無添加のご飯パック!
玄米とは思えない旨味・甘みを実現した玄米ごはんです。
しかも、玄米は白米と比べて食物繊維が約6倍、ビタミンが約2倍〜12倍、マグネシウムが約4.8倍の完全栄養食なので、栄養が偏る非常時にも役に立ちますよ。
外食産業で使われるお米は家庭用とは別ルート
外食産業では、価格を抑えるために、古米やくず米を再精米したもの、ブレンド米などが使われがちです。
また、味や炊きあがりよりも、「保温後の変色が少ない」「見た目が安定している」といったことの方が優先されます。
その結果、加工処理されたお米が使われる比率が上がるということを知っておくことです。
精米日だけでなく「産年(収穫年)」もチェック
「精米日」はあくまで袋詰めされた日です。
そこだけを見ると“新しいお米”のように見えますが、実際には、数ヶ月前に収穫された古米が入っていることも珍しくありません。
大事なのは、「産年」――つまり、そのお米がいつ収穫されたかです。
“新米”と書いてあれば比較的安心ですが、そうでない場合は、古米の可能性もあるということを意識してみてください。
トレーサビリティのある“顔の見えるお米”を選ぶ
安心して食べられるお米を選びたいなら、「どこで、誰が、どんなふうに育てたか」が見えるお米がいちばんです。
農家直送やふるさと納税などで購入できるお米は、産地や農家さんの名前がはっきりしていて、情報に透明性があります。
安心して食べられるかつ長期備蓄できるお米
安心して食べられる、かつ、真空パック等で長期備蓄できるお米を3つご紹介します。
木村秋則 農法米ササニシキ(玄米)
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「木村秋則 農法米ササニシキ(玄米)」という体に優しいブランド米(無農薬米)です。
「自然栽培」とは、無肥料・無農薬栽培のこと。
石山農産では、この「自然栽培」により、土と日と水だけでササニシキを作っています。
環境を汚さず、どんな人も、農薬はもちろん、肥料がもたらす影響に過敏な方でも安心して食べられるお米です。
創業100年の多川米店 新潟県産 こしいぶき
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新潟県長岡市の創業100円多川米店のこしいぶき。
私も備蓄米として保管していますが、商品説明や同封されていた手紙から見ても、とても誠実なお店ということがわかります。
真空パック自体もかなりしっかりしており、備蓄用としても安心です。
5年長期保存可能 無洗米 ひとめぼれ 夢味米
お米を備蓄している人なら、必ず自宅に保管してあるのではないかというくらいの定番「夢味米」。
冬眠密着包装なので、5年は美味しく保管できます。
うちもこのお米は数年前から備蓄しているため、いざ、お米が品薄になっても焦ることなく心穏やかに過ごすことができました。
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プラスチック米の見分け方あるの?まとめ
「信頼できるものを自分の手で選ぶ」って、昔は当たり前だった感覚なのかもしれません。
それが今の時代は、情報を知った上で自分で“選ばないと見えてこない”時代になっている気がします。
もちろん、精米改良剤が使われたお米は見分け方がなく、100%避けるのは、現実的には難しい…
家族がいれば自分の意志だけで外食をやめることもできないし、冷凍ごはんやお弁当に頼ることだって、ありますよね。
だからこそ“見分ける”のではなく、“選ぶ”という意識が、これからは本当に大事になってくると思います。
ゼロ、100思考ではなく、まずは「自宅で食べるお米だけでも、ちょっとこだわってみる」。
そんな小さな一歩が、日々の安心につながっていくと思います。