「1枚100円超えなんてもう無理」
「もうお金持ちしか買えないよ…」と、あるものにそんな声まで聞こえてきています。
というのも、お米の値上げが止まらない今、実はその波が“米を原料にしたすべての食品”に広がり始めています。
いよいよ“お米を使った食品”が、かつてのような日常品ではなくなりつつあります。
そこで今回は、いま注目すべき「米由来の食品、今後さらに高くなるもの7選」を紹介します。
米高騰ショック!米の値上げで影響大の備蓄すべき食品7選
第7位:甘酒
「飲む点滴」として知られる甘酒も、 静かに値上げの渦中にあります。
とくに“米麹甘酒”は、 酒米や飯米を発酵させて作られており、 ここにもお米価格の影響が直撃。
人気甘酒ブランドは内容量縮小や値上げが行われており「350mlボトルだと300円超え」という価格帯も一般的になっています。
また、健康意識の高まりで“毎日飲む”人も増えており、 そのぶん家庭での消費量が増えていることで、 「うちは箱買いしていたけど、もう高くて無理」といった声も見られます。
自家製派にとっても、甘酒用の麹パックや米麹が 高くなることで、材料費全体が底上げされています。
私がずっと備蓄して愛用している白雪印の米麹も、楽天だと1080円から1220円へと値上がりしました。
それでも美味しさゆえに買い続けていますが、「気づけば高級ドリンクになっていた…」と後悔しないためにも、今の価格を知り、選べるうちに備えておくのが安心。
今年の夏も猛暑になるようなので、飲む点滴の甘酒が備蓄必須です。
第6位:和菓子・団子・赤飯
もち米や上新粉、白玉粉を使った和菓子、「赤飯」も米の価格高騰が直撃しています。
最近では、こどもの日に柏餅を買って、「随分と小さくなったな」「高くなったな」と感じた方も多いのではないでしょうか。
また、赤飯も、ここにきて大幅な値上げ傾向にあります。
スーパーのパック赤飯の価格がじわじわと上がり、コンビニでも、セブンの赤飯おこわが税込170円に達するなど、じっと見ていると日々の価格変動を実感できます。
そして、さらに深刻なのが和菓子店の現場。
甘味処や老舗和菓子屋では、小豆や砂糖、さらには包材や燃料費も上がっており“原料すべてが値上がりしている”という、まさに八方塞がりの状態に…
このままでは、和菓子は“日常の甘味”から、“季節のイベント時にだけ登場する、特別な存在”へと変わっていくかもしれません。
第5位:ぬか漬け・酒粕かす漬けなどの漬物
日本の伝統的な保存食「漬物」も、値上げの波に巻き込まれています。
特に“ぬか漬け”や“米麹・酒粕を使った漬物”は、 その原材料の多くが米から作られており、 米価格の高騰はまさに直撃です。
ぬか漬けの「ぬか」自体は精米の副産物ですが、 玄米の流通量が減ったり、精米工場のコストが上がったりすれば、当然“ぬか”の供給にも影響が出てきます。
すでに一部の漬物業者では、 原材料価格の上昇を理由に「夏以降に10〜15%の値上げを実施する」 という発表もあり、今後スーパーでは漬物コーナーの商品が じわじわと値上げされてくるでしょう。
特に“奈良漬け”や“粕漬け”などの長期熟成タイプは、 原材料コスト+熟成時間というダブルのコスト負担があり、 年末商戦に向けての価格上昇が避けられない見通しです。
さらに、家庭で漬ける「ぬか床セット」や「麹パック」なども、 通販での価格が上昇中。自家製派の方も、今のうちに備えておくのが得策かもしれません。
第4位:味噌
特に米味噌は、今後2段階にわたる値上げの可能性あります。
「米麹味噌(こめこうじみそ)」と呼ばれる、最も一般的な味噌のタイプは、“米麹+大豆+塩”というシンプルな素材で作られており、その中でも米麹の割合が味を大きく左右します。
この米麹が、お米の価格高騰とともにじわじわとコストを押し上げ中。
実際、2025年7月には、北海道の大手メーカーであるトモエ味噌が一部商品の値上げを発表。
ただし、これはまだ“第一段階”にすぎません。
秋から冬にかけては、酒米や麹用の米価格がさらに高騰する可能性があり、そのタイミングで第二段階の価格改定が行われるだろうと業界内ではささやかれています。
これにより、普段使いの味噌が“ちょっと高いな…”と感じられる時代が、現実に迫ってきています。
味噌は“発酵を活かした保存性の高い食品”という側面もあり、冷蔵庫で保管すれば半年〜1年はおいしく使えますし、真空パックの未開封品であれば1年以上の長期保存も可能。
近年では「まとめ買い」や「ふるさと納税」で味噌をストックする家庭も増えており、値上がり前にまとめて買っておく、という行動が非常に現実的な備えになってきました。
家族みんなの食卓を支える味噌だからこそ、“いつもの味が変わってしまう前に”、お気に入りのものを備えておくのがおすすめです。
第3位:米酢・寿司酢
忘れがちなものかもしれませんが、じわじわと値上げが進行しているアイテム。
特に、本格的な米酢や熟成酢、寿司専用酢といったものは、酒米や飯米から作られているので、お米の価格高騰が、そのままコストに跳ね返ってきます。
たとえば2025年春、全国すし業組合連合会が
「原材料費と光熱費のW高騰によって、これまでのシャリの質を維持するのが厳しい」
と正式に発表しています。
その影響で、回転寿司チェーンでは「シャリが以前より小さくなった」「ネタだけで販売」なんていう工夫を始めるところも出てきています。
もちろん、家庭で使う米酢も例外ではありません。
特に家庭で“すし飯”をよく作るご家庭や、ピクルスや酢の物をよく作る方にとっては、米酢が欠かせない調味料なので、この影響は見過ごせませんよね。
お酢は賞味期限も比較的長く、未開封なら1〜2年は十分に保ちますし、保存場所も取らないので、まさに“備蓄調味料”として向いています。
日常的に使っている方は、今のうちに1〜2本だけでもストックしておくと、あとで「買っておいてよかった」と思えるかもしれませんよ。
第2位:せんべい・米菓
昔ながらの定番おやつ「せんべい」や「あられ」などの米菓。
最近では「袋の中がスカスカ」「小袋の枚数が減った」 「厚みがなくなった気がする」などの声が相次いでいます。
それもそのはず。
原料米の中でも特に「加工用米」や「特定米穀」と呼ばれるものが大幅値上げされています。
これは主食には向かない小粒米や割れ米などを活用したもので、 通常は低価格で安定供給されていました。
しかし、米全体の価格が高騰したことで、 この“安価な代替品”まで値上がり。
2025年4月には、1キロあたり290円と、 過去にない高値を記録。
米菓メーカー各社も対応に追われています。
例えば「ばかうけ」で知られる栗山米菓では、 3年前は原料の約1割だった外国産米の比率を、 現在は6割にまで増加。
「亀田の柿の種」「ハッピーターン」などで有名な亀田製菓も、 外国産米の使用比率を高めており、 安定供給と価格維持のために、輸入米への依存度が高まっています。
一方で、岩塚製菓は地元農家やJAと連携して、 国産米の確保に尽力しているという報道も。
しかし…それでも、「このままでは追いつかない」というのが本音のようです。
しかも、今年の春以降は原材料費の高騰が限界を超えたため、 老舗メーカーも正面からの価格改定を行い始めていて、例えば、亀田製菓や岩塚製菓では、 一部の主力商品で5%〜15%の価格改定が検討されているそう。
美味しい昔ながらのおせんべいは、いまのうちに食べておく、日持ちもするため、今のうちのストック購入がおすすめです。
第1位:日本酒
酒米の代表格である「五百万石」は、 2023年には60kgあたり1万6千円でしたが、 2024年には1万8千円、そして2025年春には2万4千円へ。
たった2年で1.5倍という驚異的な高騰です。
しかも酒米は、米粒の表面を削って使用するため、 原料として購入した分の30〜40%は使えないという構造的なロスがあります。
つまり、1kgの酒米から実際に使えるのは0.6kg前後。
同じ価格でも、飯米はんまいよりも遥かに効率が悪く、 値上げの影響をストレートに受けやすいのです。
この影響で、多くの酒蔵が10月をめどに500〜800円の値上げを予定しており、 中には出荷調整や商品の絞り込みを始める蔵元も出てきています。
特に純米大吟醸や限定酒など、 “贅沢系日本酒”は、今のうちに購入しておくといいでしょう。
米の値上げで影響大の備蓄すべき食品:まとめ
いつものあの味、あの食品が、「気づいたらちょっとした贅沢品になっていた」…そんな時代が、もう目の前に来ています。
そうなる前に、“買えるうちにちょっと備えておく”というだけでも、きっと数ヶ月後の自分を助けてくれるはずです。
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