年末年始にテレビをつけたら、何度か台湾有事に触れるニュースを目にしました。
私と同じように見た方の中には、不穏な気持ちになった方も多いのではないでしょうか。
台湾有事は日本有事…
特に最近の国際情勢や日本周辺の動向を考えると、台湾有事による物流の混乱や物資不足への備えはより現実的な課題となっています。
これまでにも自然災害やパンデミック時に物流が停滞する事例はありましたが、国際的な緊張が高まる中での混乱はさらに深刻な影響をもたらす可能性があります。
そこで、今回は、ニュースを踏まえながら、具体的にどんな備蓄・準備が必要なのかを掘り下げていこうと思います。
台湾有事で買いだめ・備蓄必須なのか
最新ニュース: 台湾沖での通信ケーブル損傷
2025年1月6日、中国の貨物船が台湾北東部沖の海底通信ケーブルを損傷したと報じられましたね。
この海底ケーブルは通信インフラの重要な部分を担っており、損傷によりインターネットや通信システムへの影響が出ています。
台湾当局は、これを妨害行為と見ており、周辺海域の監視強化が急務であるとしています。
今、台湾と周辺の国々では緊張がさらに高まっていて、通信や物流インフラが混乱するリスクも現実味を帯びています。
こうした事態に備えて、物資の供給や情報ネットワークがストップする可能性を考え、普段からしっかり準備しておくことがとても重要になってきています。
台湾有事2027年の懸念
最近、専門家は2027年に台湾有事が起こる可能性を警戒しています。
米軍司令官は『中国軍が2027年までに台湾侵攻の準備を整える』と発言。
これは習近平国家主席の4期目突入の節目に、台湾統一を実現したいという思惑があるからではとみられています。
また、日本政府は沖縄の島民約12万人を九州に避難させる計画を進めているのはご存じでしょうか?
当然、避難には多くの不安な声が上がっており、私たちも生活への影響は避けられません。
台湾有事 物流混乱に備えるための備蓄5選
台湾有事が発生すると、まず懸念されるのは物流の混乱。
日本向けの原油や物資の多くが台湾周辺を通るため、封鎖されると輸送網が遮断。
物資の供給が遅れる、または止まる可能性があります。
この状況では、普段当たり前に手に入るものがなくなるため、備蓄が必要になります。
専門家は「最悪の場合、食べる物にも困る状況になるかもしれない」と警鐘を鳴らしています。
年始に見た情報によると
「おそらくエネルギーだけではなく、全ての貿易財について輸送が制限される状況に近いと想像できます」
「最初は買い占めから始まるんでしょうけども、あらゆる物の値段が上がって、その利用が制限されるというような悲惨な状況にもなりかねない。食べる物にも困るという事態も、もしかするとあるかもしれません」
という表現をされていました。
では、具体的に何を備えておくべきなのか。
万が一に備え、今から準備しておくべき必需品をいくつかご紹介します。
飲料水と浄水器
物流停止で水の供給が途絶える可能性を考慮して十分な量のペットボトルの水は確保必須。
ローリングストックが面倒だなという方は、5年、10年保存できる水などを購入してしまえば管理が楽になります。
また、水の供給が途絶えた際には川や雨水を浄化して飲用可能にする浄水器も必要。
フィルター式や携帯型の浄水器を準備することで安全な飲料水を確保。
飲料水だけでなく、調理や衛生管理にも水は不可欠ですからね。
浄水器も備蓄を開始した2年前と比較すると数千円単位で値上がってきています。
これからさらに重要性が増す浄水器は早めに準備しておくといいでしょう。
保存がきく食料
台湾有事で物流がストップすると、食料品が品薄になる可能性はかなり高いです。
日本は食料の自給率が低く、小麦、大豆などを海外に頼っているため、輸入が止まればあっという間に供給不足に陥ります。
特に台湾周辺はアジアの重要な海上輸送ルートなので、有事でルートが封鎖されると影響は避けられません。
さらに、ニュースを見た人たちが不安になり、食料品買い占めやパニック買いが発生することも考えられます。
米やパスタ、レトルト食品、缶詰など保存のきく食品は、真っ先に売り切れます。
国内生産も、飼料や肥料の不足で畜産や農業に打撃を受けたり、燃料不足で配送が遅れたりして、さらに供給が不安定になる可能性があります。
食料不足だけじゃなく、物価の高騰も!物流や生産が元に戻るまでに時間がかかれば、価格が上がったまま長引くでしょう。
そんな時の救世主となるのは、保存がきく食料備蓄しかありません。
缶詰は鯖缶、イワシ缶など定番だけでなく、ハンバーグ缶、焼き鳥缶、おかず缶などバラエティ豊かにそろえておくと気分転換に!
また、乾燥野菜やフリーズドライ食品も備えておくと、野菜不足になりがちな非常時でも栄養バランスを保ちやすくなります。
医薬品と衛生用品
台湾有事が起きたら、物流がストップして医薬品や衛生用品が品薄になる可能性はかなり高いです。
その理由は、日本の医薬品や衛生用品が海外からの輸入に頼っているから。
特に、薬の原料や成分は中国や台湾などアジアからの供給に依存しているため、有事によってサプライチェーンが混乱すると、すぐに供給不足が発生する恐れがあります。
さらに、有事のニュースが流れると不安からパニック買いが起こる可能性もあります。
解熱剤や風邪薬、消毒液、マスク、ガーゼなどの衛生用品は需要が急増。
一気に店頭から消えます。
あの過去の流行り病と同じことが繰り返されるでしょう。
けがや感染症対策のための救急用品や、子どもや高齢者向けのケア用品も早めに準備しておくと安心です。
防寒用品と衣類
台湾有事で物流がストップすると、防寒用品や衣類も品薄になる可能性が高いです。
その理由は、日本が衣類や防寒用品の多くを海外に依存していることと、有事によるパニック買いの発生が予想されるためです。
まず、日本で流通している衣類や防寒用品の多くは中国や東南アジアで生産されており、台湾周辺の海上輸送ルートが止まれば、輸入や供給が滞る恐れがあります。
真冬の場合、防寒着や毛布、ヒートテックなどの機能性衣類は季節需要が高いため、有事のタイミングによっては深刻な品不足になるかもしれません。
特に寒冷地では電力不足や暖房機器の使用制限を見越して、毛布やカイロ、ダウンジャケットなどを早めに確保しようとする動きが広がるでしょう。
私は以前、ミニマリスト生活をしていて、衣類は数セットしかもっていませんでした。
自分には災害など起こらないと高をくくって「数枚あれば十分」と思っていたのですが、有事で物流が止まってしまった場合、洗濯が思うようにできない状況では着替えが足りず、清潔さを保つのも難しくなります。
また、防寒着が少ないと寒さに耐えきれず、体調を崩すリスクも高まります。
このように、最低限の持ち物だけで暮らしていると、いざというときに身を守るものが足りず、寒さや不衛生な環境に追い込まれてしまう可能性があります。
電源確保と通信機器
台湾有事で物流がストップすると、電源確保や通信機器の供給も大きく影響を受けます。
その背景には、日本がバッテリーや電子部品の多くを中国や台湾などアジア諸国から輸入している現状があります。
有事によって輸送ルートが止まれば、スマートフォンやモバイルバッテリー、乾電池、発電機などの供給が滞ります。
さらに、有事が発生すると停電やインターネットの遮断が起こる可能性もあり、情報収集や連絡手段の確保が難しくなるリスクも!
このような状況では、スマートフォンや通信機器のバッテリー切れが死活問題となります。
通信手段については、ラジオやトランシーバーなどネットや電話が使えない状況でも情報収集や連絡が可能になるものを準備しておくこと。
物流がストップしてからでは入手が難しくなるため、今のうちに必要な機器を揃えておくといいでしょう。
台湾有事で買いだめ必須?日本への影響と今すぐできる備蓄:まとめ
2027年に台湾有事が起こる可能性が指摘されていますが、実際にいつ発生するかは誰にも予測できません。
だからこそ、日常生活を守るための備えが重要です。
今回ご紹介した備蓄アイテムを参考に準備を整えておけば、不測の事態にも落ち着いて対応できるはずです。