イスラエル・イランの報復報道、EUはイスラエルに大規模攻撃を行ったイランに対し制裁を強化する方針を決めるなど、不穏な空気感が強くなってきています。
原油の輸入量9割を中東依存している日本…
ほとんどがホルムズ海峡を通って運ばれてくる…
年間3000隻近い船舶がホルムズ海峡を航行していますが、すでに影響が出始めているようです。
商船三井では、先週末から付近を航行する船舶に注意喚起をしている。19日も「これまで以上に警戒するように呼びかけている」(担当者)という。日本郵船も「情報を分析し、状況を注視しながら運航している」(広報)とする。【出典:朝日新聞】
備蓄疲れでいったん備蓄から離れていた方も、もう一度見直して備蓄しようと思っているのではないでしょうか。
もし海峡が封鎖されたら…?
ガソリン・エネルギーが手に入らず、お店に商品が並ばない。
コスト上昇で商品があったとしても高くて買えない。
そしてニュースが流れたらパニック買いが起こり、一瞬で商品がなくなるなどリスクが大きいです。
こういったリスクを避けるために、どんな事態が起こっても、まずは冷静でいられるように各自備蓄は必須。
ということで、今回は、備蓄の再確認に、今最低限準備するべき備蓄11選を紹介します。
ホルムズ海峡の封鎖したらどうなる?最低限の備蓄11選
ペットボトル(水)
まず1つ目、ペットボトルの水です。
ペットボトルの原料は、石油からつくられるポリエチレンテレフタレートと呼ばれる樹脂です。
石油が不足すれば、ペットボトルも作れません。
来月5月には、コカ・コーラ、アサヒ飲料、キリンビバレッジ、ポッカサッポロフード、不二家などペットボトル飲料の値上げが控えています。
ますます値上がりしていくのは既定路線。
ペットボトルの水の備蓄は多めぐらいがちょうどいいです。
食料(缶詰)
続いて2つ目、缶詰です。
トラックや船舶の運行が停止すると、食料品の輸送が困難になります。
缶詰は長期保存が可能なため、緊急時に食糧供給を確保する上で重要です。
また、缶詰の製造や包装には石油製品が使われており、製造工程にも影響が出る可能性があります。
普段から使いやすツナ缶はじめ、鯖缶、イワシ缶、イカ缶、ポーク缶、リゾット缶などいろんな種類を幅広くそろえておくといいですね。
トイレットペーパーなど紙類
続いて、3つ目。トイレットペーパーなど紙類です。
トイレットペーパーは日常生活において欠かせない衛生用品ですが、特にパニック買いが起こりやすいものの一つです。
石油供給が途絶えると製造や輸送に支障が出る可能性があり、品薄状態になることも予想されます。
備蓄に適した倍巻きタイプでスペースをうまく使って備蓄しておきましょう。
コンタクト関連・メガネ(老眼鏡)・補聴器など
続いて、4つ目。コンタクト関連・メガネ(老眼鏡)・補聴器などです。
体に一部となるものは予備を持っておく方がいいでしょう。
コンタクトレンズやメガネ、補聴器の製造にはプラスチックや合成樹脂が使われており、これらの原料には石油が必要。
石油供給が途絶えると、これらの製品の生産に支障が出る可能性があります。
先日、メガネのレンズがサイバー攻撃で操業停止になりましたが、レンズメーカーだけではなく、以前補聴器の電池メーカーも攻撃を受け操業停止していました。
しかも、ほぼ一社独占業務。
充電池式は災害時に充電できませんが、電池式の場合はメーカーが止まると使えないというデメリットがあるので普段から対策を考えておいた方がよさそうです。
延長コード・ケーブル
続いて、5つ目。延長コード・ケーブルなど。
以前の動画で電線が不足しているということ取り上げましたが、延長コード・ケーブルの備蓄必須です。
延長コードの製造にはプラスチックや合成樹脂が必要です。
これらの原料には石油が必要であり、石油供給が途絶えると製造や供給に支障が出る可能性があります。
自転車
続いて、6つ目。自転車です。
ガソリンの供給が滞るとすべての人にガソリンが行き渡らなくなります。
ガソリンの価格も想像以上の高値になり、入れられる量にも制限がかかるでしょう。
そのような状況下では自転車が重要な交通手段となり、移動や物資の運搬に役立ちます。
以前、私も古くなった自転車を捨てようか迷っていましたが、今もメンテナンスをして大切に乗っています。
カセットボンベ・コンロ・電池・充電器
続いて7つ目。カセットボンベ・コンロ・電池・充電器です。
ガソリンやディーゼル燃料などの化石燃料の主要原料不足になると、これらの燃料が必要な機器や運送にも影響を及ぼすため、代替エネルギーソースとしてカセットガスや電池の備えは必須。
充電器、ポータブル電源も電力を確保するために重要ですが、その製造にも石油製品が使われています。
ペット関連用品
続いて、8つ目。ペット関連用品です。
ペットの食料品製造や輸送、包装資材や輸送手段として石油製品が必要です。
また、ペットの健康管理に必要な駆虫薬や応急処置に使用する薬品なども同様。
猫砂やウェットティッシュ、トイレマットなどの用品もペットの生活環境を保つ上でとても大切ですが、これらも石油供給が途絶えると入手が困難になる可能性が高いです。
洗剤・石鹸
続いて、9つ目。洗剤・石鹸です。
洗剤の製造や輸送にも石油製品が使用されているので途絶えると洗剤の入手が困難になる可能性があります。
洗剤は衛生状態を維持し、疾病の予防をするだけではありません。
災害時や緊急事態では、ストレスや不安が高まりますが、洗剤や石鹸などの衛生用品を備蓄しておくことで、清潔な環境を維持し、心理的な安心感を得ることもできます。
下着・靴下などのインナー類
続いて、10個目。下着・靴下などのインナー類です。
衣類の製造には合成繊維が使われており、その原料には石油が必須。
石油供給が途絶えると、衣類の製造や供給に支障が出る可能性があります。
下着や靴下は日常生活において必需品であり、清潔な状態を保つことが健康維持に不可欠なものなので、十分な量を備えておきましょう。
種・土など園芸用品
続いて、11個目。種・土など園芸用品です。
石油は農業において、農薬や肥料の製造や運搬に使用されますが、石油供給が途絶えると、これらの農業資材の入手が困難になります。
しかし、種や土を備蓄しておけば、自宅やコミュニティの小規模な農業活動を行うことが可能になり、食糧の自給自足を図ることができます。
こういった固定種の種を備蓄しておくと安心です。
ホルムズ海峡の封鎖したらどうなる?最低限の備蓄:まとめ
ということで、中東情勢の悪化に伴い今最低限準備するべき備蓄11選を紹介しました。
石油の供給が途絶えた場合に備蓄すべきアイテムは、生活の各面で必要不可欠なものばかりですね。
これらのアイテムを十分に備蓄しておくことで、緊急時に慌てず冷静に行動することができます。
↓動画はこちら