災害時のトイレ備蓄迷うな…
災害時のトイレの備蓄は食品備蓄以上に重要。
食べるのは我慢できても排泄は我慢できないからね。
今回の能登地震でもトイレの問題が上がっていました。
必読。過去に多くの震災を経験してきた国なのに、去年8月の調査では、最大規模の災害時に想定される避難者数に災害用トイレの備蓄が「足りる見込み」と答えた自治体は約31%。早急に改善すべき
能登半島地震でトイレどうした 女性も「連れション」切実な実態 必要な備えはhttps://t.co/5kpCwq58qp
— 五百旗頭幸男 『はりぼて』『裸のムラ』 (@yukioiokibe) January 27, 2024
トイレ問題について。
災害に備えて水や食料の備蓄に注力するあまり忘れがちなのがトイレです。この度、被災地で皆さんが特にお困りだったのがトイレ問題でした。トレーラートイレなどの支援が届くまでに数週間。ところが、市販の防災リュックには、トイレ用品が3つくらいしか入っていないことも。 pic.twitter.com/dNIvRyvtzj
— HDSK9捜索救助犬_ボランティア (@HDSK9_V) January 27, 2024
自治体が備えているから大丈夫!なんてことは一切なく、地震発生後数時間後にはトイレに困ることになります。
断水経験がありますが、1週間トイレが使えなかっただけでも、備えてなかった人たちは大慌て!
大規模災害となったら比較できないほど困り果てるでしょう。
そのためにも、災害時のトイレ事情を知って簡易トイレの備蓄をしておきましょう!
こちらのYouTubeもぜひご覧ください。
【おすすめ簡易トイレ】災害時のトイレ事情がヤバイ!備蓄の必要性!
災害時のトイレ備蓄してる?と聞くと、大抵99%『全然備蓄してない』と返答が返ってきます。
以前、うちの両親も…
簡易トイレなんている?その辺でするからいいよ~
こんな流暢なことを言っていましたが、今回の地震を見て備え始めたそう。
断水になれば当然トイレに流す水は手に入りません。
また地震で下水道や浄化槽に被害があれば水を流しても溢れかえってしまうなど、災害時のトイレを甘く見ていると自分自身が困ることになります。
過去の災害時トイレ事情
2011年の東日本大震災や阪神淡路大震災、熊本地震、そして2018年の7月豪雨など、過去の災害時のトイレ事情を振り返ってみましょう。
こちらをご覧ください。
【出典:Yahoo!ニュースより(NPO法人日本トイレ研究所の資料)】
【出典:NPO法人日本トイレ研究所の資料】
この写真からも、災害時におけるトイレの問題がいかに深刻かわかると思います。
政府や自治体のトイレの準備状況
現在、災害時のトイレ対策において、市町村や自治体の準備がどの程度進んでいるのかを見てみましょう。
私も東日本大震災での状況を踏まえて多少トイレの整備が進んだのか と思っていましたが…
実際はほぼ準備されていません。
なぜ…
NPO法人日本トイレ研究所(東京)が2023年8月に発表した調査結果では、最大規模の災害時に想定される避難者数に災害用トイレの備蓄が「足りる見込み」と答えた自治体はたったの約31%でした。
やばいよね…
参考▷能登半島地震でトイレどうした 女性も「連れション」切実な実態 必要な備えは
東日本大震災から13年が経過してもこんな状態…
市町村の「トイレの確保・管理計画」が未策定の地域が多い現状が浮き彫りになりました。
被災自治体仮設トイレの実態・現実
被災自治体においては、仮設トイレが避難所に行き渡るまでの時間が非常に長いことがあります。
今回の能登地震でも道路が寸断され、電話線が切れ、携帯基地局が壊れ 情報が途絶し、被害状況もわからない状況。
スムーズに仮設トイレが設置されることはありませんでした。
東日本大震災のアンケート調査によれば、一部の自治体では最大で65日もかかることがあり、広域な災害では支援が分散しやすく、トイレの供給が追いつきません。
【出典:内閣府防災情報】
これから先も同様の課題が予測されるため、自己備蓄が不可欠です。
個人でできる備え『簡易トイレ』の備蓄
個人でできる備えと言ったら『簡易トイレ』の備蓄しかありません。
私の経験も踏まえて災害時のトイレの備えをご紹介します。
まずは、避難所へ行かずに自宅避難の場合。
こういった給水ポリマーの簡易トイレセットを備えておきましょう。
私は1週間こちらのトイレで過ごしましたが、3日もすると慣れてきて快適に使用することができました。
また、ゴミ出しは停止、いつ回収されるかわからないため、排泄物を入れる臭いが漏れない袋BOSも準備必須です。
BOSは医療向け開発で生まれた防臭力がある袋で特許出願済み。
100均の臭いが漏れない袋もあったので使いましたが、9月で暑かったのもあってか次の日には臭いが漏れてダメでした。
やはり実際使ってみないとわからないものですね。
BOSがあるだけで臭いのストレスから解放されるので、しっかりした袋を準備しておくのがおすすめです。
ちなみに100均で購入できる携帯トイレは小にしか対応しておらず、また尿の量が多い方だとあふれかえってしまいます。
(実際うちの人はあふれてしまったそう…)
一度対応できるか実際に使ってみることをおすすめします。
100均の簡易トイレについてはこちらの動画も参考にしてください。
次に、自宅の便器が使えない場合です。
こういった折り畳みのトイレを準備しておくといいでしょう。
うちも車に積んでいます。
また、外で使うため、こういったポップアップ式テントも一緒に準備しておくと安心です。
とはいえ、災害時、外でこういったトイレを使っていると…
どうかトイレを貸してください。
と次々トイレを使いたい人が現れ、結局自分たちの家族分のトイレ備蓄が減ってしまい、他人と共有することで衛生面も悪くなってしまったというケースもあるようです。
そういった際、自分はどうするのか災害時の判断基準を決めておく必要があります。
一軒家で庭に穴を掘って排泄するという方法もありますが…
東北の地震で被災した友人の話によると、広い庭であっても時間がたつにつれて糞尿交じりの土と水が周りに広がり、砂や土をかけても何をしても元には戻らず、臭いも相当なものだったそうです。
隣の人の土地に広がってしまうこともあり、それありきで考えておくのはやめた方がいいというアドバイスをもらいました。
結局、土の全入れ替えをすることになり、かなりのお金がかかったそうです。
排泄は生理現象なので、水の備蓄と同様に一人ひとりよく考えておく必要がありますね。
【おすすめ簡易トイレ】災害時のトイレ事情がヤバイ!備蓄の必要性:まとめ
災害時のトイレ事情とその対策についてご紹介しました。
今回の災害からもわかりますが、実際備えていない自治体は多いですし、備えていてもそこが被災してしまったら使うことができません。
私は断水を経験してトイレが使えないことが本当にストレスで…今では500個近い簡易トイレを備えています。
各自で自宅、車の中、倉庫の中、あるいは職場などトイレのリスク分散しておくようにしましょう。